シーラーの種類について
2019.01.18作業効率
前回のコラムではシーラーについて
ざっくりと説明しましたが、シーラーの中にも
色々な種類が存在します。
この記事ではシーラーの種類について説明していきたいと思います。
シーラーの種類について
シーラーは大きく4つの種類に分けられることができます。
・インパルスシーラー
・熱板シーラー
・超音波シーラー
・高周波シーラー
と、簡単に説明されても全然分からないですよね…
では、1つづつ詳しく説明していきたいと思います。
まず最初に「インパルスシーラー」
熱接着刃型の表面に熱源として付けられたリボン状ヒーターに瞬間的に大電流を流して
熱接着可能な状態にまで発熱させ、熱伝導により熱着対象物を熱接着するシーラーです。
接着しようとする封緘部を熱しられた刃型の間に入れ、熱しられた刃型で加圧し、
リボン状ヒーターを瞬間的に通電・加熱し、熱伝導により封緘部を熱融着させます。
通電完了後も加圧状態のまま冷却を行いシールを美しく仕上げます。
お分かり頂けましたでしょうか。
ではこれを、マシプロで扱っている富士インパルス様のシーラー的にアレンジすると
富士インパルスシーラーとは
シール加熱工程に入ると、シール受け板(または上下加熱式の場合、圧着レバー)
に取り付けられたヒーターに瞬間的に大電流が流れ、ヒーターが発熱し、熱伝導により
袋にやフィルム(熱接着対象物)を熱接着します。
接着しようとする袋の封緘部をシール受け板と圧着レバーの間に入れ、圧着レバーで
加圧し、ヒーターに瞬間的に通電し、加熱します。
熱伝導により封緘部を熱融着させます。
通電・加熱完了後も加圧状態のまま(フィルムが平らに押し付けられたまま)シール冷却を
行うので、フィルムが縮んだり切れたりすることなくシールを美しく仕上げられます。
続いては、「熱板シーラー」について
シールは刃形の中に内蔵されたヒーターを熱源として行われます。
シール刃形を発熱させ温度コントロールをしながらシールします。
カップ形などの入れ物にシールをするなど、いろいろな形状のシールができます。
また冷却行程が不要なので、シールのスピードが速いのが特徴です。
シール刃形は常時発熱しているため、火傷には注意が必要です。
スタンバイまでの待ち時間も必要です。
次は「超音波シーラー」について
周波数20Khz以上の超音波エネルギーを機械的振動エネルギーに変換し、
ホーンと呼ばれる共鳴体から超音波波動を接着部に伝え、
強力な摩擦熱を発生させて接着するシーラーです。
材料を内部発熱させて接着させます。熱可塑性
(ねつかそせい:常温では変形しにくいが、加熱すると軟化して 成形しやすくなり、
冷やすと再び固くなる性質)のプラスチック ならほとんどのものが熱接着できます。
最後は「高周波シーラー」について
包装材料をプレスした加圧状態で高周波電圧を加え、
高周波の誘電発熱作業により包装材の内部を発熱させて熱接着させるシーラーです。
一定以上の発熱量がなければ熱接着できないため、
高周波シーラーは塩化ビニール、塩化ビニリデン、
ナイロンなど一部の樹脂にしか使用できません。
以上4種類のシーラーについて説明しました。
やっぱり少し難しいですよね…
どのシーラーにも特徴があるので、自分の使う用途に合わせて
ご購入してください。